株式投資における「複利」は、資金管理において大きな意味を持ちます。
株のシステムトレードの「複利」と「理論」(ロジック)の関係を考察してみる。
まず300万円の資金を日利1%(月利20%)で運用して1億円にする場合の単純な複利計算は以下の通りになります。
日数 | 投資資金 | 日利(1%) | 合計 |
---|---|---|---|
1 | 3,000,000- | 30,000- | 3,030,000- |
2 | 3,030,000- | 30,300- | 3,060,300- |
3 | 3,060,300- | 30,909- | 3,090,903- |
… | … | … | … |
352 | 98,610,566- | 986,106- | 99,596,672- |
353 | 99,596,672- | 995,967- | 100,592,639- |
単純計算だと353営業日後に1億円になる計算です。
※週5日で計算すると概ね1年5ヶ月後
仮に同じ月利20%あったとしても、その内訳が+2%が19日で-18%が1日ある理論(ロジック)だと、353日後に約8,000万円にしかなりません。
マイナスが多い場合で-1%が19日で+39%が1日ある理論(ロジック)だと353日後に約2,700万円にしかなりません。
これはエクセルで簡単に計算できるので、実際に「複利」を計算してみると参考になります。
「複利」で運用することが前提の場合、勝率を優先して大負けを先送りする様な理論(ロジック)ではなく、平均的に勝てる理論(ロジック)の方が効率が良くなります。
ドローダウン
資金管理をするうえで重要なのが、ドローダウンも計算しなければなりません。
先の「複利」計算で-18%が1日あるロジックだと、ドローダウンがいつくるか分からないので、常に20%の余裕資金がある枚数調整をする必要があります。
これはポジションコントロール(難平やピラミッティング)するようなロジックだとあらかじめ計算しておかないと、資金不足で理論(ロジック)通りの利益があがらなくなります。
小資金の福利効率
今回は小資金なので、デイトレで理論(ロジック)を組んだので建玉を日でも週でも持ち越すことはありません。
持ち越さないことでリスクが少ないと感じていることと、売りでも入りたいので信用取引して約3倍の資金効率があります。
仮に100万円の資金で株価5,000円の銘柄でシステムトレードをする場合、信用取引の3倍で計算しても1ポジションで600枚が最大となります。
次の日に606枚という訳には行かないので、1日1%の利益が期待できる理論(ロジック)だったとして、50万円÷3で約17万円増えた後に700枚にすることができます。
投資資金が100万円だと17日後に「複利」にすることができる計算になり、投資資金が2,000万円程度あると1日1%の複利計算が成立するという事になります。
要するに最初の表にある「300万円の資金を1億円にする場合の単純な複利計算」は株価700円程度の銘柄であれば可能かもしれませんが、株価が1,000円以下の銘柄は、信用取引のスプレッドコストが高いので現実的にはシステムトレードでは厳しいと思います。
もちろんシステムトレードで困難だという事は、裁量のデイトレはもっと厳しいという事になります。